免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的判断や専門的アドバイスを提供するものではありません。カードの条件は各カード会社の会員規約によって異なります。具体的なご状況については、カード会社や弁護士・司法書士などの専門家にご相談ください。※本記事は専門家による監修を受けておりません。

クレジットカードを何枚持つべきか、これといった決まりはありません。1枚で足りる人もいれば、使い道を分けて3枚持つ人もいます。平均枚数の数字の見方を先に確認し、そのあとで自分に合う枚数を決めるための4つの判断軸を整理します。特定のカードをすすめる記事ではありません。

平均は「1人3.1枚」だが、持っている人の平均ではない

日本クレジット協会の調査では、2025年3月末のクレジットカード発行枚数は3億2,057万枚でした。20歳以上の人口で割ると、1人あたり3.1枚になります。

この数字は、調査に回答した243社が発行した枚数の合計を、20歳以上の人口で割ったものです。内訳には家族カード(2,505万枚)と法人カード(1,214万枚)が含まれます。カードを持っている人の平均とは異なり、1人が3枚持つのが標準という意味にもなりません。枚数の目安として眺める程度にとどめ、自分の枚数は次の4つの軸で決めます。

出典:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について」(2025年11月14日)

枚数を決める4つの判断軸

1. 役割:そのカードに何をさせるか

枚数は、役割がいくつ要るかで決まります。役割が1つなら1枚で足ります。

役割の例 向いている考え方
日常の支払いをまとめる 1枚に集約すると明細が1本になり、使った額を把握しやすい
使えなかったときの予備 決済が通らない場面に備え、別のカードを1枚持っておく
特定の用途に絞る 公共料金・ネット通販・旅行など、使い道を分けて管理する

予備を持つ意味があるのは、カードが使えない原因が1枚ごとに起きうるからです。利用可能額の不足、不正利用の疑いによる一時停止、端末の読み取り不良などで、1枚だけ止まる場合があります。理由の見分け方はクレジットカードが限度額を超えてないのに使えない理由にまとめています。

国際ブランド(Visa・Mastercard・JCBなど)は、使えるお店や地域がブランドごとに異なります。詳しくは各ブランドの公式サイトで確認できます。2枚持つなら、ブランドを分ける考え方もあります。

2. コスト:年会費と維持の負担

カードを増やすと、年会費がかかるカードの数だけ維持費も増えます。年会費の仕組みはクレジットカードの年会費とはで整理しています。年会費は、初年度は無料でも2年目から発生するカードや、条件を満たすと無料になるカードがあり、カードごとに異なります。枚数を決める前に、手持ちのカードごとに次の3点を会員規約や公式サイトで確認します。

  • 年会費はいくらか、無料になる条件は何か
  • 年に何回使っているか
  • 使っていないなら、解約するといくら浮くか

使っていないカードを持ち続けると、年会費がかかる場合は負担だけが残ります。年会費が無料でも、紛失や不正利用の管理対象は増えます。

3. 管理の手間:引き落とし日・明細・紛失時

枚数が増えるほど、管理するものが増えます。

  • 引き落とし日が複数あり、口座の残高を月に何度も確認することになる
  • 明細が複数に分かれ、使った総額が見えにくくなる
  • カードを紛失したときの連絡先と手続きが、枚数分だけ必要になる

管理が追いつかなくなったときに起きやすいのが、口座の残高不足による引き落とし不能です。自分が管理できる枚数から逆算して決める方法が、現実的です。

4. 申込のタイミング:短期間に何枚も申し込まない

カードを増やすときは、申込の間隔にも注意が必要です。指定信用情報機関のCICは、クレジット会社が審査のために照会した情報(申込情報)を、照会日から6か月間保有しています。申込情報には、申し込んだ会社名や契約予定額などが含まれます。

短期間に複数のカードを申し込むと、この記録が並びます。審査の結果は各社の基準で決まります。申込の間隔は、1枚ごとに空けて考えるのが無難です。自分の記録は、CICへの開示請求で確認できます。

出典:CIC「CICが保有する信用情報」

枚数ごとの考え方

どの枚数がよいかは、上の4つの軸にどう当てはまるかで決まります。次の表は目安です。

枚数 向いている人 気をつけたい点
1枚 支払いをまとめて管理したい人 そのカードが止まると、支払い手段がなくなる
2枚 メインと予備を分けたい人 引き落とし日と年会費が2本になる
3枚以上 使い道を明確に分けている人 管理の手間が増える。使っていないカードが出やすい

今の枚数を見直すときの確認項目

  • すべてのカードについて、役割を一言で言えるか
  • 年会費がかかっているのに、ほとんど使っていないカード(解約前の確認は年会費がもったいないと感じたときを参照)はないか
  • 引き落とし日と金額を、自分で把握できているか
  • 紛失したとき、すべてのカードの連絡先をすぐ調べられるか
  • 直近で複数のカードを続けて申し込んでいないか

役割を言えないカードは、持ち続ける理由を見直す対象になります。解約の手続きや、解約後の扱いはカード会社ごとに異なるため、会員ページか問い合わせ窓口で確認してください。

支払いがすでに苦しい場合

カードが増えた結果、毎月の支払いが苦しい、支払いのために別の借入れをしているという場合は、家計の状態が課題になっている可能性があります。次の公的な相談先があります。

  • お住まいの地域の消費生活センター(消費者ホットライン188):カードの契約やトラブルの相談
  • 日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター:貸金業者との借入れに関する相談
  • 法テラス(日本司法支援センター):収入などの条件を満たせば、弁護士・司法書士の無料法律相談を受けられます

借金の整理の方法(任意整理・個人再生・自己破産など)は、債務整理とは?4つの手続きと仕組みで解説しています。

よくある質問

1枚だけで足りる?

役割が日常の支払いだけなら、1枚で足ります。ただし、そのカードが止まった場合の代わりの支払い手段(現金、電子マネー、デビットカードなど)は用意しておくと困りません。

家族カードは枚数に入る?

発行枚数の統計には家族カードも含まれます。自分の管理では、家族カードも1枚として数えるのが実際的です。

年会費無料のカードなら、何枚持っても問題ない?

年会費がかからなくても、管理の手間と申込の記録は残ります。管理できる枚数かどうかも合わせて見ます。

使っていないカードは解約したほうがいい?

年会費がかかるなら、見直す理由になります。無料でも役割がなく管理の負担になっているなら対象です。手続きは、判断軸2の確認項目と同じくカード会社ごとに異なります。

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まとめ

  • 何枚持つかに決まった正解はなく、日本の平均3.1枚は決める根拠にならない
  • 判断軸は、役割・年会費などのコスト・管理の手間・申込のタイミングの4つ
  • 役割を言えないカードや、年会費がかかるのにほとんど使わないカードは、見直しの対象になる
  • 短期間に複数のカードを申し込むと、CICに申込情報が6か月間残る
  • 支払いがすでに苦しいときは、消費生活センターや法テラスなどの公的な窓口に相談できる

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定のカード会社・カードの申込みをすすめるものではありません。